こころとからだを養う 養(やしな)
田原 瑛梨奈
10代の頃の私はというと、虚弱体質で
小学校の頃は持病で入退院を繰り返し、大人になり持病が治ると対人恐怖や過呼吸で救急搬送されることもありました。
この原因はなんだろう、自分の何がいけないのだろう?とこころについて教科書を読んでは勉強しましたが、長い間、状況は変わりませんでした。
ですがそんな状況だったからこそ、半ば諦め
「変わらなければいけない」という執着を捨て、何度も読んできたこころの教科書を閉じました。
それが「今の自分を受け入れる」ことに繋がったのだと思います。
今までやってきたことはもうやめよう。
そしてやらなかったことをやってみようと、決心しました。
すると私は一番避けていた「恐怖」へ向かう行動を起こしていました。
それまでの職業をガラッと変えたのがそのひとつでした。
対人恐怖感が強く、人と関わることにとてつもない恐怖と、それに対する恥ずかしさを感じていた私の最初の仕事は200名の小学生の前で話をすることでした。
私にとってはバンジージャンプよりも怖いことでしたが、その経験で本当に大切なことに気付くことが出来ました。
それから私は、いつもの選択を見直し、生活習慣を変え、自分が話す言葉を観察し、使う言葉を変え、運動なんてほとんどしてこなかった私が運動を始めました。
自分の頭の声ではなく、こころの声に従う選択を増やしていきました。
すると、あれだけ続いていた不調はもうありませんでした。
その時、私は「変わった!」というよりむしろ「戻った!」気がして、自分に心地よかったんです。
今思うと、私の「生きづらさ」のような不調は、奥深くで声を上げている私自身に気づかせてくれた大切な痛みだったんです。
私はそんな自らの経験で学んだことを活かして「こころとからだを養う活動」をスタートしました。ひとりひとりが自分の本来の力に気付き、自分らしく生きるお手伝いが出来ればと思っています。