恐怖の向こう側②

 

皆さんにも怖いことってありますよね?

 

私にも怖いことがありました。

大きく分けると、それは現状の外へ飛び出す恐怖と

私のなかにあった強烈な緊張感です。

 

 

【現状の外へ飛び出す恐怖】

 

私は長年、介護職に携わってきました。

やりたかった仕事ではありません。

 

自分の中に他にやりたい仕事の選択肢があっても「自分には出来ない」と決めつけて、逃げた結果でした。

そんなある時、仕事での介護中に倒れてしまい、救急搬送されてしまいました。

 

診断結果は過換気症候群。

私は身体が教えてくれてようやく、心の声に耳を傾けるようになりました。

 

「私の能力では出来ない」「私の学歴ではできない」「私の実績ではできない」

そう決めつけて自分の気持ちや可能性に蓋をしていました。

それは私の安全装置でもあったんだと思います。

蓋を外してしまうと、もしかすると失敗するかもしれない

傷つくかもしれない、安全な自分の現状を維持するために

あえてそうしていたんだと思います。

 

でもそれによって「こんなことがしてみたい」「やってみたい」そんな心の声を無視していたことに気付き、

蓋を外そうと、自分の現状から飛び出そう決心しました。

 

 

周囲からは「むりだよ」「やめておいたほうがいいよ」と止められましたが

「これまでと同じことを繰り返しても何も変わらない。

今までしていたことをやめて、しなかったことをやってみよう」

これまでの逃げ道ではなく、挑戦する人生を選択しました。

この一歩はとてつもない恐怖でしたが私は現状を飛び出したました。

 

 

 

 

【私のなかの恐怖】

 

 

もうひとつの恐怖

それは「緊張感」です。

 私はものすごく緊張しいで、あがり症でした。

 

その始まりは

思春期の学生時代に

人前で発表したときのあの強烈な緊張感。

 

私にとってそれは「恥ずかしい」「情けない」「私はだめだ」そんなネガティブなイメージとがセットになったままインプットされていました。

 

その結果

もうこんな恥ずかしい思いをしたくない

そう思うようになり 

なるべく人が多いところを避ける、人と話すことを避ける、発言することを避けるという回避行動をとって生きてきました。

だんだんと状態はひどくなり、職場で人とコミュニケーションを取ることも億劫に、日常生活にも支障をきたすようになっていました。

  

 

【恐怖の向こう側】

 

私は【転職】によって

このふたつの恐怖に飛び込みました。

 

私の新たな職場は美術館でした。

地域の工芸品を扱っていたので、県内の小学校から社会科見学で大勢の小学生が訪れます。

 

会館内で工芸品の説明をするのが私の業務のひとつでした。

私が初めて担当したのは200名の小学生のいるマンモス校。

 

生徒を前にすると

心臓はバクバクし、身体は熱くなって

あの学生時代に感じた緊張感がやってきました。

第一声を発する自分の声が震えているのがわかります。

 

でもあの時と大きく違うことがひとつありました。

 

それは自ら進んでその場に立っているという私の姿勢でした。

 

大切なことに気付きました。

「緊張」が悪いんじゃない。

「緊張しない」ことが良いんじゃない。

 

自分が逃げずに立ち向かっている、その心の姿勢、そしてこの感覚への捉え方こそ、私に必要なものだったんだということ。

 

私はこの経験で

これまで恐怖でしかなかった自分の感覚への捉え方を

ガラッと変えることが出来ました。

今まで排除しよう、逃避しようとしていた感覚を

自分の大切な一部だと思えるようになりました。

 

また他の業務でも

学歴コンプレックスがあり、特に計算が苦手だった私が経理も担当するようになりました。 

人間関係を逃げてきた私が、コミュニケーションを楽しんでいました。

夜型人間で早起きが苦手だった私が

休日でもアラームがなくても起きれるようになりました。

 

運動なんてしてこなかったのに朝日を浴びて身体を動かすようになっていました。

 

現状の外には見たこともない世界と自分の可能性に溢れていました。

井の中の蛙大海を知らず、まさに私は狭い世界でもがいていたんです。

 

 

 

あなたが怖いと思っていることは何ですか?

もしもそれを避けているのなら確かめてみませんか。それが本当に怖がる必要があるのかどうかを。

 

もしかすると 神様はその恐怖の向こう側に、あなたにとって最高のギフトを置いているかもしれないのですから。

 

 

 

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