恐怖の向こう側①

今日は「恐怖」にまつわる

ある男性のエピソードをご紹介したいと思います。

 

 

男性はある晩、海外の旅先で友人たちと楽しく飲んでいました。

彼らは盛り上がり、その場のノリで明日スカイダイビングをする約束をします。

 

彼はホテルに戻りお酒が抜けてくると、盛り上がっていた気分も覚めてきて

だんだんと明日の約束が嫌になってきました。

空を飛ぶことを考えると猛烈に怖くなり、眠れない夜を過ごしました。

 

朝になって、胃がギューッと締め付けられる恐怖感で食事も喉を通りませんでした。

ですが彼はしぶしぶ待ち合わせ場所へ向かいます。腰抜けだとは思われたくなかったんです。

 

待ち合わせ場所に着くと友人たちが揃っています。いよいよ、空を飛ぶ瞬間が現実になっていきます。

彼は覚悟を決め飛行機に乗り込みました。

 

飛行機はみるみるうちに上空4300mの高さまで上昇し、飛行機の扉が開かれました。

4300mの上空で扉の空いた飛行機乗っているんだ」と思うと、とてつもない恐怖が更に襲ってくるのがわかります。

 

そんな彼の内心をよそに、目の前では次々と友人たちが飛んでいきます。

あっという間に自分の番がきてしまいました。

 

後ろについたインストラクターが3カウントを始めます。

「ワン トゥー 」スリーを待たずに空へ飛びたちました。

体が風を受け、落ちているのではなく、飛んでいるのがわかります。

 

 

彼は空を飛んで1秒も経たないうちに思いました。

「なんて最高の瞬間なんだろう!」

 

さっきまではあんなに怖かったのに、夜も眠れず食事も喉を通らないほど怖かった事なのに、怖がる必要がなかった。なんて至福な瞬間なんだろうと。

 

彼はこの出来事を振り返り、言いました。

「神様は恐怖の向こう側に人生最高の物を置いている」

 

 

by ウィル・スミス

 

 

 つづく